「お料理のレシピに『60度のお湯』って書いてあるけど、どうやって作るのが一番いいんだろう…？」
「温度計がないと、やっぱり難しいのかな？」
そんな風に思ったことはありませんか？
実は、60度のお湯は、特別な道具がなくても、お家にあるもので意外と簡単に作れるんですよ♪
この記事では、不器用さんでも大丈夫な60度のお湯の作り方はもちろん、毎日の家事がちょっと楽しくなる素敵な活用法まで、写真付きで分かりやすくご紹介します。
この記事を読み終わる頃には、あなたも「60度のお湯マスター」になっているはず。
ぜひ、リラックスしながら読んでみてくださいね。
そもそも、なぜ「60度」指定が多いの？知ると便利な3つの理由
まずは、どうして「60度」がそんなに便利なのか、その秘密をこっそりお教えしますね。理由を知ると、もっとお湯作りが楽しくなりますよ♪
理由①：料理の風味や食感を最大限に引き出す魔法の温度だから
例えば、お肉やお魚の下ごしらえに使うと、表面のたんぱく質だけが優しく固まって、旨味をぎゅっと閉じ込めてくれるんです。インスタントのスープも、熱湯で作るより香りが飛ばず、素材の味をしっかり感じられますよ。
理由②：頑固な油汚れが「もう降参！」と緩み始める温度だから
食器やコンロ周りのギトギト油。実は、60度くらいのお湯で緩み始める性質があるんです。洗剤の力もぐっと引き出してくれるので、お掃除がとっても楽になります。
理由③：素材の繊細な香りを壊しにくい優しい温度だから
日本茶の中でも特に繊細な玉露などは、熱すぎるお湯だと苦味が出てしまいます。60度くらいの優しい温度で淹れることで、本来の甘みや豊かな香りを引き出すことができるんですよ。
【一番ラクな裏ワザ】給湯器の温度を「60度」に設定する
「とにかく今すぐ欲しい！」そんな時は、この方法が一番です。
キッチンの給湯器のパネルで、温度を「60℃」に設定して蛇口をひねるだけ。あっという間に完成です♪
ちょっぴり注意
給湯器から出るお湯は熱いので、火傷には気をつけてくださいね。また、設定温度がすぐに反映されない機種もあるので、少し出しっぱなしにしてから使うのがおすすめです。
お家にあるものでOK！60度のお湯の作り方5選
給湯器が使えない時も大丈夫。身近なものでできる、簡単な作り方を5つご紹介します。ご自身のやりやすい方法を見つけてみてくださいね。
① 沸騰したお湯と水を混ぜるだけ！【計算不要の黄金比も】
一番スピーディーなのがこの方法。やかんで沸かした熱湯と、水道水（常温）を混ぜるだけです。
【覚えておくと便利な黄金比】
沸騰したお湯（100℃）：常温のお水（20℃）＝ 2 ： 1.3
この割合で混ぜると、大体60度に近いお湯が作れます。
例えば、熱湯を200ml用意したら、お水は130ml、という感じですね。
- メリット：とにかく早い！特別な道具もいらないので、いつでもすぐに作れます。
- デメリット：お水の温度によって少しぬるくなったり熱くなったり。正確さには少し欠けるかもしれません。
② 電子レンジで時短！【ワット数別・加熱時間目安】
マグカップ1杯分など、少しだけ欲しい時にとっても便利なのが電子レンジ。
【マグカップ1杯（200ml）の加熱時間目安】
- 500W の場合：約2分
- 600W の場合：約1分40秒
ちょっぴり注意
加熱しすぎると、飲み物が突然沸騰する「突沸（とっぷつ）」という現象が起こることがあります。温め終わったら、すぐに取り出さずに少しだけ待つか、スプーンなどでそっとかき混ぜてから取り出すと安心ですよ。
- メリット：洗い物が少なく、少量だけ欲しい時に手軽で嬉しい♪
- デメリット：加熱ムラが出やすいので、一度かき混ぜて温度を均一にするのがおすすめです。
③ やかん・電気ケトルでじっくり温度調整
温度計があるなら、一番確実な方法です。
お水をやかんやケトルに入れて、温度計で測りながら60度になるまでゆっくり加熱しましょう。沸騰させてから冷ます場合は、季節にもよりますが10分〜15分くらいで60度近くまで下がります。
- メリット：正確な温度を狙えます。お料理などで失敗したくない時にぴったり。
- デメリット：少し時間がかかり、加熱中はそばにいる必要があります。
④【温度計がない場合】感覚で60度を見極めるコツ
「温度計、持ってない…」という方もご安心を。感覚で見極めるコツがあります。
- 湯気の立ち方：はっきりと白い湯気が見えるけれど、もくもくと激しくは立ち上らないくらい。
- 器の触り心地：陶器のカップなら、素手でギリギリ触れるか触れないかくらいの熱さ。（火傷には十分気をつけてくださいね！）
⑤【応用編】給湯器のお湯と水で微調整する裏ワザ
「45度までは給湯器で設定できる」という場合は、給湯器のお湯に、沸騰したお湯を少しずつ足していくと、より繊細な温度調整ができますよ。
60度のお湯作りがもっと楽になる！便利アイテム紹介
いつもの作業をちょっと楽にしてくれる、心強い味方をご紹介します。
① 正確さが段違い！「料理用デジタル温度計」
一本持っていると、お料理の幅がぐっと広がります。最近は100円ショップでも手に入りますし、ボタンを押してすぐ温度がわかるデジタル式がおすすめです。
② 毎回作るのは面倒な方の救世主「温度設定付き電気ケトル」
60度、70度…と、好きな温度に設定できる電気ケトルは本当に便利。ボタン一つで沸かしてくれるので、忙しい朝にも大活躍です。
③ 作った後も温度を保ちたいなら「保温ポット・ステンレスボトル」
お掃除などでしばらく使いたい時は、保温ポットや水筒に移しておくと温度が下がりにくくて便利ですよ。
試してみたい！60度のお湯の便利な活用アイデア✨
60度のお湯は、暮らしのいろんな場面で大活躍！ぜひ試してみてくださいね。
【料理編】いつもの味がワンランクアップ
- インスタントスープ・味噌汁：熱湯より風味が飛ばず、素材の味が引き立ちます。
- ゼラチンを溶かす：ダマにならず、つるんと綺麗に溶かせます。
- お肉やお魚の臭み取り（霜降り）：表面だけさっとお湯にくぐらせると、臭みが取れて美味しく仕上がります。
- 手作りドレッシング：お酢と油が混ざりやすくなり、まろやかな口当たりに。
【生活・掃除編】家事がちょっと楽になる
- 食器の油汚れの予洗い：洗う前に60度のお湯に浸しておくと、汚れが浮き上がって楽に洗えます。
- 換気扇やコンロ周りの拭き掃除：布巾を60度のお湯に浸して固く絞り、拭くだけで油汚れがすっきり。
- シール・ラベル剥がし：粘着部分を温めると、シールがするっと綺麗に剥がせます。
- 布巾の臭い取り：60度のお湯に少し洗剤を溶かして浸け置きすると、嫌な臭いが取れますよ。
【趣味・園芸編】意外と使える暮らしのアイデア🌱
- 観葉植物の水やり：冷たすぎるお水は植物の負担になることも。少しぬるめのお湯は根っこに優しいんです。
- 切り花の長持ちに：お花の種類にもよりますが、茎の先を60度のお湯に数秒浸す「湯揚げ」をすると、水の吸い上げが良くなり長持ちします。
失敗しないために！60度のお湯作りの注意点
最後に、これだけは覚えておいてほしいポイントをまとめました。
- 注意点①：電子レンジの「突沸」現象に気をつける
- 加熱しすぎは禁物です。温め終わったら一呼吸おいてから取り出しましょう。
- 注意点②：容器の素材によって冷めやすさが違う
- ガラスや陶器のカップはゆっくり、金属製のボウルは早く冷めるなど、器によって温度の保ち方が違います。
- 注意点③：作る量が多いほど温度調整は難しくなる
- たくさん作る時は、かき混ぜながら温度を均一にすることが大切です。
60度のお湯に関するQ&A
Q. ウォーターサーバーで60度のお湯は出せますか？
A. ウォーターサーバーは80〜90度の熱湯が出ることが多いです。常温水と混ぜて調整するのがおすすめです。
Q. 一番早く作る方法はどれですか？
A. 給湯器の設定を変えるか、沸騰したお湯と水を混ぜる方法が一番スピーディーです。
Q. ガス代や電気代が一番かからない方法は？
A. 少量なら電子レンジ、量が多いなら給湯器の設定を変えるのが効率的かもしれません。ただ、大きな差はないので、ご自身のやりやすい方法で大丈夫ですよ。
まとめ｜60度のお湯をマスターして、毎日の暮らしを豊かに
いかがでしたか？
60度のお湯の作り方は、思っていたよりもずっと簡単だったのではないでしょうか。
特別なことじゃなくても、暮らしの中にちょっとした工夫を取り入れるだけで、毎日はもっと楽しく、豊かになります。
まずは「インスタントスープを60度のお湯で淹れてみる」そんな小さなことから、ぜひ試してみてくださいね。
あなたの毎日が、もっと素敵に輝きますように。
