「初めて」と「始めて」って、同じ“はじめて”なのに、どっちを使えばいいの?
そんなふうに迷ったこと、ありませんか?
この記事では、「初めて」と「始めて」の違いと正しい使い分けについて、わかりやすく解説しています。
日常会話やビジネスメール、SNS投稿でもよく使われるこの2つの言葉。
間違った使い方をしてしまうと、ちょっと恥ずかしい思いをすることも…。
でも大丈夫!
この記事を読めば、それぞれの意味や使い方がしっかり身につきます。
たくさんの具体例や例文も紹介しているので、「あっ、こうやって使えばいいんだ!」とスッキリ理解できますよ。
「初めて」と「始めて」、今日で自信を持って使い分けられるようになりましょう!
初めてと始めての使い分け
初めてと始めての使い分けについて詳しく解説します。
それぞれの違いを踏まえて、正しく使い分けできるようになりましょう。
①意味の違いを理解する
まず、最大のポイントは意味の違いにあります。
「初めて」は“最初の経験”や“一度目”を表す副詞。
対して、「始めて」は“物事をスタートする”という動詞の一部。
この違いがわかるだけで、かなり正確に使い分けられるようになります。
日本語には同じ読み方をする言葉が多いですが、意味と文法的な役割まで見てあげることが大切なんですよね。
②動詞と副詞の違いに注目
文法的な違いも非常に重要なポイントです。
「初めて」は副詞なので、主に動詞や形容詞を修飾する形で使います。
例:「初めて会う」「初めて行った」「初めて美味しいと感じた」など。
一方で、「始めて」は動詞「始める」の連用形+助詞なので、動作の途中を説明する時に使われます。
例:「英語を始めて3年」「筋トレを始めて1週間」など。
副詞か動詞かで文の構成がガラッと変わるので、どちらを使うべきかしっかり見極めたいですね。
③間違えやすい例文をチェック
それでは、間違いやすい例をいくつか見てみましょう。
例文 | 正しいか? | 理由 |
---|---|---|
私は料理を初めて3日目です。 | × 間違い | 「料理を始めて」が正しい。動作のスタートを表すため。 |
彼に始めて会った。 | × 間違い | 「初めて会った」が正しい。最初の経験を表すため。 |
初めてのプレゼンで緊張した。 | ○ 正解 | 「初めて」は経験なので正しい使い方。 |
英会話を始めて半年経ちました。 | ○ 正解 | 継続中の動作の開始なので「始めて」で正解。 |
このように例文をチェックしておくことで、「あれ、どっちだっけ?」という迷いが減りますよ~!
文脈と意味を意識しながら、自然に使い分けられるようになっていきましょう。
初めての例文
初めての例文について具体的にご紹介します。
それぞれの場面で、自然に「初めて」を使えるようになりましょう!
①初めて使うシチュエーション
「初めて」という言葉は、日常会話の中でとてもよく登場します。
たとえば、旅行や食事、出会いなど、人生の「初めて」が詰まったシーンはたくさんありますよね。
以下に代表的な例文を紹介します。
- この前、初めて沖縄に行ったんだ!
- 初めて納豆を食べてみたけど、意外と美味しかった!
- 彼と初めて話したとき、すごく緊張したよ。
- 娘が初めて「ママ」って言ってくれた。
いずれも、“初体験”を表現しているのが特徴ですね。
このように、日常生活のちょっとした出来事でも、「初めて」はとても自然に登場します。
自分の感情や驚き、喜びを伝える時にもピッタリな言葉なので、たくさん使ってみてくださいね。
②初めての質問に対する回答
会話の中では、「初めて〇〇なんですけど…」と前置きして、質問や相談をすることがありますよね。
これは、“初心者です”という意思表示にもなるので、とても便利な表現です。
- 初めて来たのですが、予約は必要ですか?
- これ、初めて使うんですけど、使い方を教えてもらえますか?
- すみません、初めて参加するんですが、どこに座ればいいですか?
こんなふうに「初めてです」と伝えることで、相手も丁寧に対応してくれる可能性が高まります。
社会人としても、ビジネスシーンでもよく使われる丁寧な表現ですよ。
③初めてのビジネスシーン
ビジネスでは、「初めての提案」「初めてのプレゼン」「初めての営業」など、緊張感のある“初めて”が多く登場しますよね。
その場に合った丁寧な表現や、前置きとして「初めて」という言葉を使うことで、印象も柔らかくなります。
- 本日は、初めてのご提案となりますので、何卒よろしくお願いいたします。
- 初めてのプロジェクトで不慣れな点もありますが、精一杯取り組ませていただきます。
- 今回が初めての訪問となります。
こうした使い方は、相手への敬意を表しつつ、自分が新人であることを自然に伝える場面で重宝されます。
「初めて」という言葉は、単なる経験の表現だけでなく、相手への気配りや配慮を含んだ便利な言い回しでもあるんです。
なので、ビジネスでもどんどん活用してみてくださいね!
始めての例文
「始めて」を使う具体的な例文を紹介します。
「行動の開始」を表す「始めて」、正しく使えるようになりましょう!
①始めてみるという表現
「始めてみる」は、「とりあえず何かを始めてみた」という軽いチャレンジのニュアンスがあります。
とても日常的な表現で、「まずはやってみよう」という姿勢を表す時にピッタリ。
- 最近、筋トレを始めてみました。
- 英語の勉強を始めてみようと思っています。
- ブログを書き始めてみたけど、案外楽しい!
この「始めてみる」は、「始める+みる(試す)」の組み合わせです。
動詞の連用形+「てみる」は、「試しにやってみる」という意味を持つ便利な表現ですよ〜。
②始めての仕事に関する述べ方
「始めての仕事」は、「新しく何かを始める」という文脈でよく使います。
たとえば、転職や異動、新しい業務をスタートした時などですね。
- 今月から営業の仕事を始めて、毎日が新鮮です。
- 在宅勤務を始めてから、生活スタイルが変わりました。
- 副業を始めて、収入に少し余裕が出てきました。
「始めて」は、こうした“継続的な行動のスタート”にピッタリの表現です。
特にビジネスでは、「プロジェクトを始めて〇ヶ月」など、経過時間をセットで伝える場面も多いです。
③始めての場面での使い方
「始めて」は、特定の場面で「新しい何かを始める」という意味でもよく登場します。
文中では動作の一部として、「〜を始めて〜した」と流れるように使うケースが多いですね。
- カフェで働き始めてから、人と話すのが好きになりました。
- ヨガを始めてから、肩こりが楽になった気がします。
- 読書を始めて毎日がちょっとだけ豊かになりました。
これらの例は、「何かを始める → 状況が変化する」という構成になっていて、話にストーリー性が生まれます。
なので、日記やエッセイ、SNSの投稿などでもとても自然に使えるんですよ!
「始めて」は、単なるスタートの意味だけじゃなく、「その後どうなったか?」も含めて語ると、より魅力的な表現になりますね!
初めてと始めてを使う時の注意点
初めてと始めてを使う時の注意点について解説します。
迷いやすいポイントを整理して、正しく使い分けできるようにしましょう!
①場面に応じた使い方
「初めて」と「始めて」は、似ているようで実は使える場面が違います。
特に、誰かとの会話や文章を書くとき、その場面に合った言葉を選ぶことが大切です。
例として、以下のような違いがあります:
- 「初めて」は、経験や感情に焦点を当てたいときに使う。
- 「始めて」は、物事のスタートや行動の開始を説明したいときに使う。
たとえば「初めての海外旅行」は、経験にフォーカス。
「海外旅行を始めて半年経つ」は、行動の継続にフォーカス。
場面に応じて使い分けることで、相手にも伝わりやすくなりますよ。
②適切な文脈の選び方
間違いやすいのが、「どちらを使えば自然なのか?」という判断ですよね。
文脈によっては、どちらも“それっぽく”聞こえてしまう場合があります。
そんなときは、「これは“最初の経験”か?」「“始めた行動”か?」を自問してみてください。
判断のカギは「体験」と「開始」のどちらを語っているのかです。
文 | どちら? | 理由 |
---|---|---|
初めて会った気がしない。 | 初めて | 経験としての「会った」ことが話の中心。 |
ジム通いを始めてから体調がいい。 | 始めて | 行動(ジム通い)を開始したことが焦点。 |
彼女に始めて会った。 | × 間違い | 「初めて」が正解。経験の話なので。 |
このように、文脈をちゃんと見ることで、正しい言葉が選べるようになりますよ!
③話し言葉と書き言葉の違い
最後に、「話し言葉」と「書き言葉」の違いにも注意が必要です。
会話では「はじめて」としか聞こえませんが、文字に起こすときには「初めて」なのか「始めて」なのかを明確にしなければなりません。
だからこそ、メール・レポート・SNSなど、文章にする時ほど正確さが求められるんですね。
特にビジネスメールでは、誤用が相手に失礼に見えてしまうことも。
例文としては、こんな感じです:
- ✕:「御社に始めてご連絡いたします」→ 経験なので「初めて」が正解。
- ○:「新しい業務を始めて、まだ間もないですが…」→ 行動の開始なのでOK。
話す時は気にならなくても、書く時は「初」か「始」かを意識してみてくださいね。
読み手に違和感なく伝わる文章になるかどうか、それが印象を左右することもあるんです。
まとめ|初めてと始めての正しい違いと使い分け方
要点リンク一覧 |
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初めての意味と使い方 |
始めての意味と使い方 |
初めてと始めての使い分け |
「初めて」と「始めて」は、どちらも「はじめて」と読む言葉ですが、意味も使い方もまったく異なります。
「初めて」は、人生で一度目の経験や出来事を指す副詞で、「初体験」や「最初の◯◯」といった文脈で使います。
一方、「始めて」は「始める」という動作の連用形で、「行動をスタートする」という意味合いが強いんですね。
この2つを正しく使い分けるには、「これは経験の話か?行動の開始か?」を見極めるのがポイントです。
文章を書く時、SNSに投稿する時、ビジネスメールを送る時など、それぞれの場面で適切な「はじめて」を選ぶことで、より自然で伝わる日本語になりますよ。
さらに詳しい文法解説や言葉の意味については、文化庁|国語施策情報も参考にしてみてくださいね。