- はじめに:あなたのぶりの照り焼き、パサパサになっていませんか?
- まずは素材から!プロが教える美味しい「ぶり」の切り身の選び方
- なぜ?ぶりの照り焼きがパサパサに固くなる3つの科学的理由
- 【最重要】プロも実践!ふっくら仕上げるための下ごしらえ3ステップ
- 焼き方が9割!フライパン一つで料亭の味になる調理の黄金ルール
- 【決定版】写真で分かる!初心者でも絶対美味しくなる基本のぶりの照り焼き
- いつもの味がワンランクアップ!照り焼きのタレ「ちょい足し」アレンジ術
- 固くなっても大丈夫!絶品リメイク&残り物活用レシピ
- もう献立に悩まない!ぶりの照り焼きに合う付け合わせ・副菜3選
- 作り置きにも!ぶりの照り焼きの正しい冷蔵・冷凍保存テクニック
- これで解決!ぶりの照り焼きに関する「?」をスッキリ解消Q&A
- まとめ:3つのポイントであなたも今日から「ぶりの照り焼き」名人!
はじめに:あなたのぶりの照り焼き、パサパサになっていませんか?
お魚料理の定番、「ぶりの照り焼き」。
甘辛いタレが絡んだ、つやつやの見た目はとっても美味しそうなのに…
いざ食べてみたら「あれ?なんだか身が固い…」「ちょっと生臭いかも…」なんて、ちょっぴり残念な気持ちになった経験はありませんか?
実はそれ、お料理が苦手だからじゃないんです。ほんのちょっとしたコツを知らないだけ。
この記事では、誰でも簡単にお店の味を再現できる「ぶりの照り焼き」の作り方を、選び方から調理法、アレンジまで、ぜーんぶご紹介します。
もう失敗なんてさよなら!
この記事を読み終わる頃には、あなたも「外はカリッ、中はふわっ」の絶品照り焼き名人になっているはずですよ♪
まずは素材から!プロが教える美味しい「ぶり」の切り身の選び方
美味しい照り焼き作りの第一歩は、なんといっても新鮮で美味しいぶりを選ぶことから始まります。
お料理は素材が命、なんて言いますもんね。
でも、難しく考える必要はありませんよ。
スーパーに行ったら、これからお話しする3つのポイントを、宝探し気分でチェックしてみてくださいね。
チェックポイント①:パックの中のドリップ(赤い水分)は避ける
パックの底に、お魚から出た赤い水分(ドリップ)がたくさん溜まっているのを見たことはありませんか?実はこれ、鮮度が落ちてきている大切なサインなんです。
このドリップには、ぶりの旨み成分や栄養も一緒に流れ出てしまっているので、美味しさが半減してしまいます。
パックを少し傾けてみて、水分がたくさん出てこないか、身がみずみずしいかをしっかり確認して、なるべくドリップの少ない、綺麗なパックを選んであげましょう。
チェックポイント②:身の透明感と鮮やかな色
次に見てほしいのが、ぶりのの状態です。白身の部分が白く濁っていたりせず、みずみずしくて透明感とツヤがあるものが新鮮な証拠。
そして、もう一つの重要ポイントが、身と皮の間にある濃い赤色の部分です。
空気に触れるとすぐに色が変わりやすいので、ここが黒ずんでおらず、鮮やかなワインレッド色をしていれば、お魚全体が新鮮であることの証明になります。
じっくり見比べて、ピカピカのぶりを見つけてくださいね。
チェックポイント③:照り焼きにはどっち?「腹身」と「背身」の特徴とおすすめの使い分け
ぶりの切り身には、実はお腹側の「腹身」と背中側の「背身」があるんです。それぞれの特徴を知って、その日の気分で選ぶのも楽しいですよ。
- 腹身(お腹側): 人間でいうと、お腹の部分。脂がたっぷりのっていて、口に入れるととろけるようなリッチな食感が楽しめます。濃厚で食べ応えのある照り焼きが好きな方や、育ち盛りのお子様にはこちらがおすすめです。
- 背身(背中側): よく運動する背中の部分なので、脂は控えめで身がしっかりしています。ぶり本来の旨みをさっぱりと上品に味わいたい方や、ヘルシー志向の方にぴったり。形が崩れにくいので、お弁当に入れるのにも向いていますよ。
どちらが良い・悪いというわけではないので、「今日はこってり気分だから腹身にしようかな」「明日はお弁当だから背身にしよう」という風に、自由に選んでみてくださいね♪
なぜ?ぶりの照り焼きがパサパサに固くなる3つの科学的理由
「いつも通りに焼いているだけなのに、どうして固くなっちゃうの?」その素朴な疑問、ここでスッキリ解決しちゃいましょう。
原因が分かれば、対策もとっても簡単。ちょっぴり科学的なお話ですが、分かりやすく説明しますね。
原因①:加熱による変化と水分の流出
お魚やお肉の身は、たくさんの細い繊維でできています。
この繊維は、急に強い熱が加わると、熱いお風呂に入った時に思わず体をキュッと縮こまらせるように、びっくりして固く縮んでしまう性質があるんです。
そうすると、繊維の間にあった美味しい水分(旨みエキス)が、外に「ジューッ!」と押し出されてしまいます。
これが、パサパサになってしまう一番の原因。だから、優しく火を通してあげることが大切なんですね。
原因②:「トリメチルアミン」と余分な水分
お魚特有の「生臭さ」。
この正体は、主に「トリメチルアミン」という成分です。
これはお魚の鮮度が落ちてくる過程で発生するもので、特にぶりの表面についている余分な水分にたくさん隠れています。
この水分をしっかり取ってあげないと、焼いた時に臭みが熱で身の中にこもってしまい、「なんだか生臭い…」と感じる原因になってしまうんです。
下ごしらえでこの水分を取り除いてあげるひと手間が、美味しさを大きく左右します。
原因③:早すぎるタレ投入による「焦げ」と「水分不足」
「早く味を染み込ませたい!」と焦って、お魚をフライパンに入れた直後にタレをジャーッ!と入れてしまう…。
実はこれ、ありがちな失敗の元なんです。お砂糖やみりんが入った甘いタレは、とっても焦げ付きやすい性質があります。
ぶりの表面に火が通る前にタレを入れると、中の水分が抜けてパサパサになる一方で、表面のタレだけが焦げて苦くなってしまいます。
美味しい照り(ツヤ)を出すには、まずぶり本体をしっかり焼いてから、最後にタレを絡めてあげるのが正解なんですよ。
【最重要】プロも実践!ふっくら仕上げるための下ごしらえ3ステップ
ここが一番のポイント!お料理は愛情と、ほんの少しの科学です。
このひと手間を加えるだけで、ぶりの運命がガラリと変わって、驚くほど美味しくなりますよ♪
ステップ①:臭みと水分を取り除く「振り塩」の魔法
まずは、ぶりの美味しさを邪魔する「臭み」を取り除いてあげましょう。
調理を始める15〜20分前に、ぶりの両面に、少し高い位置からパラパラと塩を振ります。まるで雪を降らせるようなイメージで、まんべんなく行き渡らせるのがコツ。
すると、「浸透圧」という塩の力で、身の中にある臭みを含んだ余分な水分が、表面にじんわりと汗をかくように浮き出てきます。
時間が経つと、ぶりの表面に水滴がついているのが見えるはず。
これが臭みの元です!この水分を、キッチンペーパーで優しく、吸い取らせるようにポンポンと拭き取ってあげましょう。ゴシゴシこするのはNGですよ。
これだけで、お魚特有の生臭さがびっくりするほどなくなり、味がクリアになります。
ステップ②:旨味を閉じ込める魔法のコーティング「片栗粉 or 小麦粉」
次に、ぶりの旨みをぎゅっと閉じ込めるための、大切なコーティング作業です。
焼く直前に、ぶりに薄ーく片栗粉(または小麦粉)をまぶします。
これが、焼いた時に旨みの詰まった肉汁が逃げ出すのを防いでくれる、見えないバリアになってくれるんです。
【片栗粉と小麦粉、どっちがいいの?】
- 片栗粉: サラサラしていて、仕上がりはカリッと軽やか。タレがよく絡んで、とろみも付きやすいので、照り焼きには特におすすめです。
- 小麦粉: しっとりとした仕上がりに。ムニエルのような、少し洋風な雰囲気にしたい時に向いています。
茶こしなどを使って薄く振りかけると、ダマにならず均一に仕上がりますよ。
粉をつけすぎると、食感が悪くなってしまうので、余分な粉は手でパンパンと優しく愛情を込めてはたいて落としてくださいね。
(より丁寧に仕上げたい方向け)雑味を消す「霜降り」のひと手間
もし時間に余裕があって、「今日はお店の味を完璧に再現したい!」という気分の時は、ぜひこの「霜降り」というプロの技に挑戦してみてください。
やり方は簡単。まず、ボウルに氷水を用意しておきます。そして、鍋にお湯を沸かし、沸騰したらぶりの切り身を菜箸などでつまんで、サッと5秒ほどくぐらせます。
表面が白っぽくなったら、すぐに用意しておいた氷水に取って、一気に冷やします。
こうすることで、表面のぬめりや残っていた臭み、血合いの汚れなどが綺麗に取れて、さらに上品で洗練された味わいになるんです。
身がキュッと引き締まるので、煮崩れ防止にもなりますよ。
焼き方が9割!フライパン一つで料亭の味になる調理の黄金ルール
さあ、下ごしらえは完璧!いよいよフライパンで焼いていきましょう。
ここからは火加減とタイミングが美味しさの鍵を握っています。
焦らず、ぶりの声を聞くような気持ちで進めていきましょう。
火加減の極意:「中火で皮目から、返したら弱火で蒸し焼き」
まずはフライパンを温め、油をひいたら、必ず「皮目を下」にしてぶりを置きます。
火加減は中火。
強すぎず弱すぎず、ジュージューという心地よい音がするくらいがベストです。
皮には美味しい脂がたくさん含まれているので、ここをじっくり焼くことで、余分な脂が落ちて皮はパリッと香ばしく、身はふっくらと仕上がります。
皮目をパリッと香ばしくさせる焼き始めのポイント
お魚の皮は、熱が加わるとキュッと縮んで丸まってしまうことがありますよね。
そうすると焼きムラができてしまうので、最初の1分くらいは、フライ返しなどで上から優しく押さえてあげましょう。
こうすることで皮全体がフライパンに密着し、均一に美しいきつね色の焼き色がつき、パリッとした食感になりますよ。
絶品タレの黄金比(醤油・みりん・酒)と焦がさないベストなタイミング
皮目がこんがりと焼けたら、いよいよ裏返します。ここからは火加減を弱火に落としてください。
そして、蓋をして2〜3分、蒸し焼きにします。
これは、ぶりをふっくらさせるための大切な工程。蓋をすることでフライパンの中に蒸気が充満し、まるでサウナのように、ぶりの身の中心まで優しく火を通してくれるんです。
蓋を取ったら、フライパンに出ている余分な油をキッチンペーパーでさっと拭き取ります。このひと手間で、味がぼやけず、タレがしっかりとぶりに絡みます。
そして、いよいよタレの出番!あらかじめ混ぜておいたタレ(醤油:みりん:酒=2:2:1が基本の黄金比)を、ぶりの周りに回し入れます。
火を少しだけ強めて中火に戻し、フライパンを揺すりながら、またはスプーンでタレをぶりにかけながら、愛情を込めて煮絡めていきましょう。
タレがフツフツと泡立ち、少しとろみがついてきたら、美味しい香りがキッチンいっぱいに広がります。これが完成の合図です!
【決定版】写真で分かる!初心者でも絶対美味しくなる基本のぶりの照り焼き
【材料(2人分)】
- ぶりの切り身…2切れ
- 塩…少々(小さじ1/4程度)
- 片栗粉…大さじ1
- サラダ油…大さじ1
- <タレ>
- 醤油…大さじ2
- みりん…大さじ2
- 酒…大さじ1
- 砂糖…小さじ1(お好みで甘めが好きな方)
【作り方】
- 下ごしらえ: ぶりに塩を振り15分ほど置きます。表面に汗のような水滴が浮き出てきたら、それが臭みのサイン。キッチンペーパーで優しく押さえるようにして、しっかりと水分を拭き取ります。
- 粉をまぶす: 焼く直前に、茶こしなどを使ってぶりの両面に薄く片栗粉をまぶします。余分な粉は、手で優しくポンポンとたたいて落としましょう。
- 焼く: フライパンに油を熱し、皮目を下にしてぶりを並べます。「ジュ〜」という美味しそうな音がする中火で、フライ返しで軽く押さえながら3〜4分、皮がパリッときつね色になるまで焼きます。
- 蒸し焼き: こんがり焼き色がついたら裏返し、火を弱火に落とします。蓋をして、2〜3分蒸し焼きにし、中までふっくらと火を通します。
- 仕上げ: 蓋を取り、フライパンの隅に溜まった余分な油をキッチンペーパーで拭き取ります。混ぜておいた<タレ>の材料を加え、火を少し強めます。スプーンでタレをぶりに何度もかけながら、全体に絡めます。タレにとろみがつき、ツヤが出たら火を止めて完成です!お皿に盛り付けたら、フライパンに残ったタレも上からかけてあげてくださいね。
いつもの味がワンランクアップ!照り焼きのタレ「ちょい足し」アレンジ術
基本の照り焼きをマスターしたら、次はちょっと冒険してみませんか?
【さっぱり派】大根おろし・梅肉・生姜で風味豊かに
出来上がった照り焼きに、大根おろしを添えたり、タレに梅干しを叩いたものや、すりおろし生姜を少し加えるだけで、さっぱりとした大人の味わいに変身します。
【こってり派】バター・にんにくを加えて食欲をそそる味に
タレを絡める最後の仕上げに、バターをひとかけら加えると、コクと香りがアップ!スライスしたにんにくを最初に油で炒めてからぶりを焼くのも、食欲をそそる香りでたまりません。
固くなっても大丈夫!絶品リメイク&残り物活用レシピ
もしも、万が一固くなってしまっても、がっかりしないで!美味しい変身術があるんです。
- ほぐして混ぜるだけ!「ぶりのそぼろ風」でご飯が進む 細かくほぐして、少しだけお醤油とみりんを足して炒りつければ、甘辛いそぼろの完成!ご飯にのせれば、立派な丼になります。
- 出汁をかけて旨味倍増!「ぶりのだし茶漬け」 ほぐしたぶりをご飯にのせて、熱々のお出汁をかけるだけ。わさびや刻み海苔を添えれば、サラサラとかきこめるシメの一品に。
- パンにも合う!マヨネーズと和えて「和風ツナマヨ」風に 意外な組み合わせですが、ほぐしたぶりにマヨネーズと少しのお醤油を混ぜると、ツナマヨのような味わいに。おにぎりの具や、サンドイッチにもぴったりです。
もう献立に悩まない!ぶりの照り焼きに合う付け合わせ・副菜3選
「メインは決まったけど、あとは何にしよう…」そんな時のお助けメニューです♪
- 【箸休めに】ほうれん草のおひたし・さっぱりもずく酢 こってりした照り焼きには、さっぱりした和え物がよく合います。
- 【汁物に】豆腐とわかめの味噌汁・きのこのすまし汁 お魚料理の日の食卓には、やっぱり温かいお味噌汁やすまし汁があるとホッとしますね。
- 【一緒に焼くだけ】長ネギ・ししとう・きのこの簡単グリル フライパンの空いているスペースで、一緒に野菜を焼いてしまいましょう!ぶりの旨みが染みて、付け合わせも絶品になりますよ。
作り置きにも!ぶりの照り焼きの正しい冷蔵・冷凍保存テクニック
美味しい照り焼きは、たくさん作って作り置きしておくと、忙しい日や「あと一品欲しいな」という時の心強い味方になってくれます。
正しい方法で保存すれば、美味しさをキープできますよ。
冷蔵保存の目安と、ふっくら感が蘇る温め直しのコツ
作った照り焼きは、まずはお皿などの上でしっかりと粗熱を取りましょう。
温かいまま容器に入れて蓋をすると、蒸気が水滴になって味が薄まったり、傷みやすくなる原因にも。
触ってみて、ほんのり温かいかな?くらいになったらOKです。
保存する時は、一切れずつ優しくラップに包んでから、密閉できる保存容器へ。
こうすると、一切れずつ取り出しやすいですし、乾燥も防げます。冷蔵庫で2〜3日は美味しく食べられますよ。
温め直す時は、電子レンジが手軽で便利。お皿に移して、料理酒を小さじ1ほど振りかけてからラップをして加熱するのがおすすめです。
お酒のアルコール分が飛ぶ時に、ぶりの臭みを一緒に消してくれて、水分が補われるので、パサつかずふっくら感が蘇ります。
美味しさ長持ち!ラップとジップロックを使った冷凍保存の手順と期間
「もっと長く保存したい!」という時は、冷凍保存がおすすめです。
冷蔵の時と同じように、粗熱が取れた照り焼きを一切れずつ、タレごと丁寧にラップで包みます。
タレも一緒に冷凍するのが、美味しさを保つ秘訣です。
それを、冷凍用のジッパー付き保存袋に入れて、できるだけ空気を抜きながら口を閉じましょう。
空気に触れると「冷凍焼け」という乾燥の原因になってしまうので、ストローなどを使って中の空気を吸い出すのも良い方法です。
冷凍庫で2〜3週間は保存可能です。
食べる時は、焦らずに冷蔵庫で半日ほどかけて自然解凍するのが一番。
旨みや水分が逃げにくく、美味しく解凍できます。急ぐ場合は、電子レンジの解凍機能を使ってもOK。
その後は、冷蔵の時と同じように、お酒を振りかけて温め直してくださいね。
これで解決!ぶりの照り焼きに関する「?」をスッキリ解消Q&A
最後に、ぶりの照り焼き作りで皆さんが疑問に思いがちなポイントを、Q&A形式でまとめてみました。これであなたも、ぶりマスターです!
Q. 特売の「冷凍ぶり」を使いたい!美味しく作る解凍のコツは?
A. もちろん、冷凍ぶりでも美味しく作れますよ!一番のおすすめは、使う半日〜1日前に冷蔵庫に移して、ゆっくり時間をかけて解凍する「冷蔵庫解凍」です。
温度変化が少ないので、旨み成分(ドリップ)の流出を最小限に抑えられます。 もし急いでいる場合は、袋に入ったままのぶりを氷水に浸けて解凍する「氷水解凍」も良い方法です。
どちらの場合も、解凍後に出てくる水分は臭みの大きな原因なので、調理前にキッチンペーパーでしっかり拭き取ることを絶対に忘れないでくださいね。
Q. 分厚いブリ!中までちゃんと火が通るか心配です…
A. 厚切りのぶりは、食べ応えがあって美味しいですよね!
火を通すコツは、裏返してからの**「蒸し焼き」の時間を、レシピより1〜2分長くすること。
ずっと弱火でじっくり火を通すのがポイントです。
また、焼く前に身の厚い部分に数本、浅く切り込みを入れておくと、火の通りが均一になりますよ。 ちゃんと焼けたか確認する時は、一番厚い部分に竹串などをそっと刺してみてください。
スーッと抵抗なく刺さり、出てきた肉汁が赤っぽくなく、透明だったら中まで火が通っているサインです。
Q. 魚焼きグリルで作ると、もっと美味しくなりますか?
A. はい、グリルならではの美味しさがあります!余分な脂が下に落ちるので、フライパンよりもさっぱりと、そして直火で焼くので香ばしく仕上がります。
グリルで作る場合のポイントは、タレを塗るタイミング。最初から塗るとすぐに焦げてしまうので、まずはグリルをしっかり予熱してから、ぶりを素焼きにします。
両面が7〜8割ほど焼けたら、一度取り出してハケなどでタレを塗り、再びグリルへ。これを2〜3回繰り返すと、焦げ付かずに綺麗な照りが出ますよ。
Q. なんだかタレが水っぽくて、うまく絡みません…
A. いくつか原因が考えられます。①フライパンにぶりの脂がたくさん残っている、②タレを煮詰める時間が足りない、などです。
まずは、タレを入れる前に余分な油をしっかり拭き取ってみてください。
それでも水っぽい場合は、ぶりを一度お皿に取り出し、フライパンに残ったタレだけを少し煮詰めて、とろみがついてからぶりを戻して絡める、という方法もおすすめです。
Q. お弁当に入れたいのですが、何かコツはありますか?
A. ぶりの照り焼きは、お弁当の主役にぴったりですよね!
注意点は、食中毒を防ぐために、必ず完全に冷ましてからお弁当箱に詰めること。
温かいまま蓋をすると、蒸気で傷みやすくなってしまいます。
また、タレが他のおかずに移らないように、少し濃いめに煮詰めて仕上げるか、おかずカップなどに入れると良いですよ。
まとめ:3つのポイントであなたも今日から「ぶりの照り焼き」名人!
長い文章を最後まで読んでくださって、ありがとうございます!
最後に、美味しいぶりの照り焼きを作るための大切なポイントを3つだけおさらいしますね。
- 焼く前に「振り塩」で臭みを取り、「片栗粉」で旨みをガード!
- 焼き方は「中火で皮目から」、返したら「弱火で蒸し焼き」!
- タレは「仕上げに投入」、焦がさず優しく絡める!
この3つを心に留めておけば、もう大丈夫。
「今日のぶり、最高に美味しいね!」って、家族みんなが笑顔になること間違いなしです。
ぜひ、あなたのキッチンの定番メニューに加えてあげてくださいね。